土地購入決意

2006年9月17日(日)

P社で工場見学に参加し、すっかりP社のおうちが欲しいモードになっていた頃、
セキスイハイムからはまだ何の連絡もなかった。
あったのは、「先日は展示場にお越しいただきありがとうございました」っていう
ハガキくらい。
そういえばどうなってるのかねぇ?なんて思っていたら、ようやく連絡があった。
頻繁に連絡される押し売りのような営業は嫌いだから、ちょうどよいが。
土地の情報をいくつかピックアップしたそうで、展示場に見に来て欲しい、
とのことだった。なので行ってみることにした。
P社からもどの日付だったか忘れたが、土地情報をすでにもらっていた(気がする)。

以前行ったときに対応をしてくれたMさんに、土地の情報を見せてもらう。
何件かあった中でなかなか良いなぁと思ったのは2件だけだったかな。
そのうちの1件が、今後運命の場所となる、購入することになった土地だ。
その土地はP社からもらった情報の中のひとつでもあった。
「2社から薦められるとは、良いとこなのかなぁ」なんて思ったりもした。

土地を購入する際の条件としては、

・ゆとりのある広さの土地であること。
これは譲れない。なにせ、車社会だから駐車場2台は必要。
のりちゃんの父としては、隣りとぴったりくっついて建てなくてはならないのはNG。
確かにその通り。窮屈はいや。
どうせなら、お庭も多少広めに取りたいし。
・既存の集落にぽつんと1軒空いている土地ではないこと。
人付き合いが難しそうだから。馴染めるかどうか不安。
長年住んでいる方ばかりだと、古くからの習慣もいろいろあるだろうし。
新しい土地の方が、みんなほぼ同時期にスタートだし、
年代も近くなることが多いと思うから、付き合いやすいかなと思って。
・日当たりが良いこと。
日当たりの悪いところでは快適には暮らせないでしょう。
のりちゃんの父親はその点に失敗したそうで、絶対に譲れないポイントらしい。
多少高くても、どうせ買うなら日当たりが良いほうがいいっ。
その辺ではケチるつもりはない。
・のりちゃんの実家からそんなに遠くないところ。

あとは、わたし個人として、スーパーが近いといいなぁってことかな。
自分の実家では徒歩or自転車、そして電車の生活。車の免許すら持ってなかった。
それが、結婚して、車生活になったわけだが、仕事の日は車通勤でも仕方ないが、
休みの日くらい、車もお休みして、徒歩だったり、自転車だったりで、
気楽に買い物に行きたいっていうのが希望。
車には慣れたけれども、小さい頃から車に馴染んできた人たちのようには
車で当たり前とはまだいかないのである・・・。
毎回近くのそのスーパーだけに歩いていこうとは思わないけれども、
気楽に行けるところが1軒あるのは魅力的なのだ。
あとは、道路が広めなところがいい。
車生活初心者である自分には、狭い道は緊張する。
それプラス駅が近ければ文句なし!なんだけど・・・。そこまでは望まない。

多くの条件が当てはまっていたのが、実際に購入した土地である。
が、さすがにすぐに「これにします」とも言えない。
建物同様、まだ調べ始めたばかりなのだから。
安い買い物ではないし。しかし、最有力候補にはなった。
P社も含め、貰った土地情報で気になるところをのりちゃんと2人で実際に見に行った。
一番気に入った土地、それが売れちゃったら、それは縁がなかったってこと・・・。
そうは思うけど、これほど気に入る土地がこの後出てくるのだろうか?

2006年9月23日(土)・・・だったかな?

セキスイハイムで実際に家を建てている人のおうちを見せてもらうことになった。
完成に近づきつつあったが、まだ作業が行われていた。
入ってみるとなんだかちょっと暗い感じ・・・。窓が少ない気がした。
当然あるにはあるんだけど、小さいような印象を持った。
『大きい窓が欲しいな』ビジョンが1つ明確になる。
ダイニングが狭くて、窮屈な感じ。
『リビング階段でも、狭いのはいやだなぁ』
階段を上がった右手には、将来壁をつければ部屋としても使える、
フリースペースがあった。これは良い。
自分だったらエレクトーンをココに置くな、と思った。
『こういうスペースがあったらいいな』少しずつ希望が見えてくる。
完成前のおうちなんて入ったことなかったから面白かった。

たまたまそのおうちが、自分たちが気に入った土地のすぐ近くだったので、
おうちを見学した後、土地を見に行った。
2区画販売中であったのだが、うち1つは角地。買うならそっちかなぁという話をする。
両隣挟まれた土地の方が1坪大きくて安い。角地は1坪狭くて高い。
安いっていったって、100万程度。大きな買い物の中では微々たるものだ。
100万ケチって両方に挟まれて生活するより、角地の方がいい気がした。
それはのりちゃんも同じ考え。
営業のMさんにはこの土地が気になっていることを伝える。
買うかどうかはわからないけれども・・・。

今日、実際に建てているおうちを見てみて、おうち建てたい熱がまたアップ(笑)
土地も益々いいなぁと思うようになってきた。
のりちゃんのご両親も一緒に見に行ったのだけれども、建物は別として、
土地は良い印象だったようだ。
今後どうなることやら・・・。

2006年9月26日(火)

この日の夜、事態は思いがけず急変する。
夜、夕飯を作っているとMさんから電話が入った。
のりちゃんはまだ仕事だったため、わたしが話を聞くことになった。

なんと、気に入ったあの土地を買うかどうか、決断を迫られたのだっ!
紹介されたどの土地も、ハイムで扱っている土地ではない。
自分の顧客のために不動産屋さんから情報を貰っているだけだ。
気に入った土地を扱っている不動産屋さんに、別の件で連絡を取ったときに
ちらっと「あの土地を気に入っている人がいる」という風にわたしたちのことを伝えたらしい。
それを伝えた後、不動産屋さんのところには「あの土地買います」という人が出てきた。
「買う」っていう人がいるにもかかわらず、人の良い不動産屋さんは、
一応、先に”気に入っている”ということを聞いていたため、
わたしたちに買う意思があるのかどうか、セキスイハイムを通して聞いてきたのである。
「買うっていう人が出てきちゃったので、そっちに売っちゃいます」って事後報告でも
おかしくないくらいなのに・・・。
重大な話を主人であるのりちゃんではなく、わたしが聞いてしまったっ。
焦った。戸惑った。ドキドキした。
とりあえず、いったん電話を切る。

のりちゃんは仕事中なので、メールで話の内容を伝えた。
事が事だけに、メールではなく、仕事を少し抜け出して、電話をしてきてくれた。
まずは自分たちの意思を確認する。あの土地でいいのか。あの土地が欲しいのか。
今までみたいに、「欲しいなぁ」「買えたらいいなぁ」ではなく。ハッキリとした意思を。
「わたしは、あそこがいい」そう伝えた。
「オレも、あの土地ほど良い条件のところはなかなか出てこない気がする」
わたしたちの気持ちは固まった。
しかし、大きな買い物だ、のりちゃんの両親にも相談しないといけない。
電話を切り、のりちゃんから実家に電話してもらうことにした。

再びのりちゃんから電話がかかってきた。
のりちゃんの父の言葉は、
「今まで”まだか、まだか”と聞いても建てる気もなかったお前たちが
そういう気持ちになったのなら、それは”建てる時”だろう」というようなことだった。
お父さんが一番気にしている日当たりの問題も、あそこならクリアしている。
「いいんじゃないのか?」と。

こうして、あの気に入った土地を購入する気持ちが固まった。
のりちゃんとの電話を終え、Mさんに電話をして、購入する意思があることを伝えた。
不動産屋さんの連絡先を知らないし、主人であるのりちゃんがまだ会社で
落ち着いて話も出来ないし、代わりに意思を伝えてもらうことにした。

Mさんから電話がきた。
不動産屋さんはなんとしても今月中に契約をしたいとのことだった。
今月中・・・、9月・・・、9月末・・・、中間決算の関係か?
平日は無理なので、土曜日を待たないといけない。
次の土曜日は30日で、ギリギリ間に合う。しかし日中は予定が・・・。
夜でも大丈夫ということなので、18時から契約を交わすことになった。
当日必要なものを聞き、電話を切った。

そして脱力・・・。
再びのりちゃんに連絡を入れ、夕飯作りを再開し、帰宅を待った。

いきなりこんな展開になろうとは。
帰ってきたのりちゃんと話をする。
衝動的に買うことになってしまったような気もするが、でも、きっと後悔はしないだろう。
自分たちの望む条件もすべてとはいかないが、多くクリアしている。
価格もあの辺りの土地にしてはなかなかのお買い得だったし。
なにより”縁”のあった土地だと思えたから。
おじいちゃんおばあちゃんになるまであそこに住むということはまだ想像出来ないが・・・。
こういう大きな買い物は、ある程度の勢いがないと買えないと思う。
ご縁と直感を信じて、突っ走るのも必要って思ってるし、
そういうほうが案外間違いがないって思ってるから、これでいいのだ。(結婚もそうよね)
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